うちの娘にも(生後2か月)ついに乳児湿疹が出てしまいました。
今はだいぶ良くなったので、今回は調べた事と改善したことを備忘録として記しておこうと思います。
【うちの子の場合】乳児湿疹の状態ときっかけ(推測)
今まで大きな肌トラブルがなく、きれいな肌でした。
湿疹が出る前の肌はこんな感じ。
湿疹が出た後の症状は以下の通り。
- 最初に発疹が出たのは口の辺りと、首や肩、両ひじの内側のあたり。そこから頬や耳、両腕に広がった。
- 基本的に赤い部分が広がっていった感じ。腕は、赤い所以外にも、水疱のようなものもブツブツと出ていた。
- 腕以外の赤いところは、ガサガサとした部分がある。乾燥しているような感じ。
白いきれいな肌が、一気に赤く発疹が酷くなってしまって、すごくショックでした。
発疹が出た日に変化があった事(きっかけになった可能性があるもの)は以下の3点。
- 気温が夏のように暑くなった。
- 吐き戻しが多かった。
- 左手(こぶし)を口に入れて舐めるようになった。
気温が夏のように暑くなった
かなり気温が暑くなったが、最初は窓を開けて過ごしていた。
余りにも暑くなったので、クーラーを途中から入れ始めた。
汗疹(特に首や腕は)の可能性もあるか?
吐き戻しが多かった
ミルクの吐き戻しが多かったが、1回しか着替えをしなかった。
当日は実家に帰っており、あまりたくさん肌着と洋服を持って行ってなかったので・・・
吐き戻した際は、ガーゼで拭くだけだった。
左手(こぶし)を口に入れて舐めるようになった
ちょうど左こぶしを口に入れて舐めるようになった。
吐き戻しで清潔ではない状態だったのを、左手で頬や耳のあたりに広げてしまったか?
発疹も左側の方が酷い状態だった。
ネットで調べた事のまとめ
乳児湿疹の原因
①新生児挫創、いわゆる新生児ニキビと言われるニキビのよう赤いポツポツ
②頭皮や眉毛付近に黄白色のかさぶたが広がる脂漏性湿疹
③外部の刺激に敏感になって表れる乳児湿疹
④あせも
1と2の湿疹はお母さんの女性ホルモンの影響が強いといわれています。この場合は、皮脂が過剰に分泌されていることが原因です。
3の場合、お肌の乾燥によって皮膚バリア機能が低下していることが大きな原因です。
4のあせもは、汗が皮膚に残ったまま放置しているとできてしまいます。
引用元:アトピタのHP(https://www.tampei.co.jp/atopita/column/kiji1.html)
うちの子の場合は、にきびの様な感じや黄白色のかさぶたではないので、
③と④の可能性があるかと思われます。
アトピー
夫はアトピーで、私自身はアレルギー体質(子供のころは小児喘息。現在はスギ花粉と、酷めのハウスダストアレルギー)なので、
娘にもそれらが遺伝している可能性はあります。
アトピーかどうかは、直ぐには分からないようです。
1.かゆみがあって、
2.特徴的皮疹と分布があり、
3.2か月以上慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返していたら、
アトピーとなるようです。
アトピー性皮膚炎の診断基準
1.瘙痒
2.特徴的皮疹と分布
①皮疹は湿疹病変
・急性病変:紅斑,湿潤性紅斑,丘疹,漿液性丘疹,鱗屑,痂皮
・慢性病変:浸潤性紅斑・苔癬化病変,痒疹,鱗屑,痂皮
②分布
・左右対側性好発部位:前額,眼囲,口囲・口唇,耳介周囲,頸部,四肢関節部,体幹
・参考となる年齢による特徴
乳児期:頭,顔にはじまりしばしば体幹,四肢に下降.
幼小児期:頸部,四肢関節部の病変.
思春期・成人期:上半身(頭,頸,胸,背)に皮疹が強い傾向.
3.慢性・反復性経過(しばしば新旧の皮疹が混在する)
:乳児では 2 カ月以上,その他では 6 カ月以上を慢性とする.
上記 1,2,および 3 の項目を満たすものを,症状の軽重を問わずアトピー性皮膚炎と診断する.
そのほかは急性あるいは慢性の湿疹とし,年齢や経過を参考にして診断する.
引用元:日本皮膚科学会ガイドライン アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2021(https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/ADGL2021.pdf)
「新生児期から全身の保湿ケアをすることでアトピー性皮膚炎の発症リスクが低下した」という研究成果もあるようです。
研究成果の概要(Horimukai K et al., J Allergy Clin Immunol, 2014; 134(4): 824-830.)
アトピー性皮膚炎の家族がいる新生児(118名)を対象とし、2つのグループに分けて生後7日目から8ヶ月後まで観察しました。
・「毎日全身に保湿するグループ」:洗浄料+乾燥している部分に保湿(ワセリン)+毎日全身に保湿(乳液)
・「乾燥した部分に保湿するグループ」:洗浄料+乾燥している部分に保湿(ワセリン)
その結果、「毎日全身に保湿する」ことでアトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下しました。
引用元:資生堂のHP(https://www.shiseido.co.jp/sw/beautyinfo/DB009261/)
今までも乳液とワセリンで保湿していましたが、
今後夏にかけても、引き続き保湿は欠かさずにやっていこうと思っています。
洗浄料(泡と固形石鹸)
出産した産院で、助産師さんと話をしていた際に「泡で出るものより、固形石鹸の方が湿疹になりずらい」と言われました。
出産前に泡で出る洗浄料を買ってしまっていたので、退院後とりあえず使用していました。
今回湿疹が出たので、泡のものと固形のもので何が異なるのか調べてみました。
うちで使用していた泡洗浄料
元々うちで使用していたものはコレ。
新生児から使用していて、2か月は肌トラブルがなかったので、この洗浄料がうちの子に合っていないということは考えずらい。
調べたところ、これは弱酸性なので洗浄力はマイルドなもののようです。
固形石鹸
固形石鹸は弱アルカリ性なので、皮脂など弱酸性の汚れがよく落ちるようです。
固形石鹸には大きく分けて2種類(透明な石鹸と不透明な石鹸)あります。
2つで異なるのは洗浄力の強さ。
不透明な石鹸
不透明なものはオイルベースで、石けん素地が90%以上で洗浄力が強くしっかりと落ちる。
洗浄力が強いので、肌がつっぱるように感じることもある。
そのため、石鹸の種類によっては、保湿成分を後から加えている場合もある。
透明な石鹸
透明な石鹸は、石けん素地が約50~60%で、不透明な石鹸より洗浄力は劣る。
保湿剤など美容成分が入っているので、不透明な石鹸よりは洗いあがりがしっとり。
参考:ピジョンのHP(https://support.pigeon.co.jp/faq/detail-57.html?_ga=2.217999190.1582552783.1654395388-1263799532.1654395388)、株式会社サンワ・ウイングス(https://www.sanwa-c.co.jp/blog/column/147.html)、ミクニ化学工業株式会社のHP(http://www.392.co.jp/soap/index.html)
我が家で行った改善策(模索中)
しっかり洗い、且つ肌を傷めないように清潔に保ち、しっかり保湿することを第一に考えて改善しました。
買った固形石鹸はコレ。
選んだ条件は、透明な固形石鹸で、家の近くの店で買いやすく、無香料で、赤ちゃんが使えると明記してあるもの。
ピジョンのベビーソープの成分配合
石けん素地、水、スクロース、グリセリン、ソルビトール、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド、グリチルリチン酸2K、スクワラン、エチドロン酸4Na
石けん素地と水以外の成分
- スクロース(透明化剤)、グリセリン(透明化剤)、ソルビトール、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド(疑似セラミド):保湿成分
- スクワラン:皮膚保護成分
- グリチルリチン酸2K:抗炎症・抗アレルギー作用
- エチドロン酸4Na:キレート作用(洗浄力維持、安定化)
参考:化粧品成分オンライン(https://cosmetic-ingredients.org/)
現在の状態
数日程で、以下の写真の状態にまで戻りました。
顔は一部まだ赤い所があるものの、だいぶ回復してきた感じですが、
まだ肌触りが元の状態には戻っておらず、少しザラザラしています。
写真は載せていませんが、首~胸の辺りはもっと分かりやすく赤みが引いて、
ザラザラした肌がツルツルした感じに変わってきました。
まとめ
ちょうど汗をたくさんかく時期なので、夏までは引き続き弱アルカリ性の固形石鹸を使用する予定です。
秋口からは今度は乾燥してくるので、様子を見ながら、元の泡ソープに戻そうかと考えています。
アトピーの場合、良くなったり悪くなったりを繰り返すようなので、
今後もぶり返さないか様子をみていこうと思います。
以上、ののまでした!
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